こんにちは。谷謙太郎です。早速ですが、フリースペースアリスの広場代表寄り道先生こと佐藤さんの言語録を配信させて頂きます。
谷:寄り道先生、今日もよろしくお願いします。
前回、前々回とで
- 親御さんの会話の仕方と会話の中身を知ること
- 雑談力を磨くこと。
の大切さと取り組み方を教えて頂きました。
僕も雑談力を磨くためにノートを用意して取り組み始めましたが、一朝一夕で身に付くものではありません。時期尚早ですが、もしよろしければ次のステップを教えてもらえませんか?
寄り道先生:谷さん、今日も宜しくお願いいたします。
確かに雑談力はすぐに身に付くものではありませんが、それを待っていたらいつまでも進めないので、次を紹介します。次と言っても最終段階です。
では最終段階で何をするか?それは「種」を植えてあげることです。
谷:種ですか?
寄り道先生:そう種です。でも種と言っても植物の種ではありません。
可能性の種、希望の種とでも言えばよいでしょうか。そういうモノを雑談のなかでさり気無く、盛り込んむこと。これだけです。
谷:わかりませ~ん!もう少し具体的にお話してもらえませんか?
寄り道先生:では僕のひきこもり時代を例にして
僕の場合、父親が僕の価値観、僕の立場に寄り添った会話をしてくれる人で
母親は対照的に彼女の価値観を僕に押しつけるような会話が多いひとでした。
その父は僕の将来についてはほとんど話をせず、世間話だけをして、
母は学校行かないでどうするつもり?とか、将来不安じゃないの?と世間一般の母親が口にするような話しをしてくれた。
当然、僕は父親と話をするようになり、母親とは距離を置くようになっていった。
念のために言っておきますが、僕は、その当時も今も母親が、そういう事を口にしたい気持ちも良くわかっていました。でも当時の僕は自分の事で精いっぱいでそれどころでは無かったのです。
谷:なるほど。これ以上、母親を傷つけたくない気持ちもあったんですね。
寄り道先生:そうかもしれません。話しは父親に戻りますが、父とは良く話をするようになっていました。その日一日にあったことを聞いたり、僕が家にいて何をしていたのか?とかそういう話を毎日していました。
ある日、いつものように父と話をしているときに、僕はポツリと将来に関する不安を口にしてしまったんです。自分でもなんでそんな事を口にしたのか分からないのですが、とにかく口にしてしまったんです。
で父が、こんもんがあるぞ!って一つの記事を見せてくれたんです。
それがフリースペースの記事だったんですね。
その時はフリースペースの話はそれきりで、別の話題に話がいってしまったんですが
徐々に僕の中でフリースペースの存在が大きくなってきた。
そしていよいよ我慢できずに僕から父にフリースペースの話題を口にしてしまったんです。
その際、「興味があれば行ってみれば。イヤになったら途中で辞めても良い。」と父が言ってくれた。
この言葉にも救われましたね~。
もし、ここで待ってましたと言わんばかり昭和初期の父親みたいに「学校にいけないなら、せめてフリースペースに行け!これは命令だ!」なんて言われたら、ぜったい僕はいかなかった。行けなかったと言った方が正確かな?
父が僕にフリースペースという可能性の種を植えてくれた。その種が僕の中で芽生えてきた。
その芽を摘み取ることなく、
背中をかるくポンと押してくれる言葉、プレッシャーにならない言葉で成長させてくれたです。
で何が言いたいかと言うと
世間話で盛り上がれる人には心が開いている。
心が開いていたからフリースペースという記事の種の植え付けに父は成功したんですね。
父は偶然、そうしてくれたことだったんですが、それから僕は救われたんです。
だからまず親御さんには
信頼関係が成り立ち、会話がスムーズになるようにして欲しいのです。
そうするといつかは、お子さんが将来の事をぽつり・・・と本音をこぼす時が来ます。
その時に適切な種を植えられるように常日頃から情報収集に努めてほしいんです。
谷:決して独りよがりにならない、お子さんの立ち位置に立った情報の収集ですね。
寄り道先生:そうです。親御さん自身良かれの情報は好ましくない。
話しを戻しますが、親御さん以上に不安に思っているのがお子さんです。でもお子さんはその不安の正体が分からない。
その不安について語ってもらえる土壌を作る。これが信頼関係を築くこと。
信頼関係を築けばいつかはお子さんは本音を語ってくれるから、それに対応できる情報を収集しておくこと。
親御さんは大変かと思いますが、ここまでして頂きたいものです。
谷:最後のよりどころはご両親ですものね。ご両親には期待したいところです。
でももし心が折れそうな時はフリースペースに来て欲しいですね。
寄り道先生:はい。フリースペースは若者とその親御さんの為の施設。遠慮なく、来て欲しいですね。
色々と役立つ情報もありますしね。
谷:寄り道先生、3編に渡りコミュニケーションの取り方ありがとうございました。
僕も若者と雑談をちゃんと(?)できるようにしていきますのでこれからも宜しくお願いいたします。