外に出るにも練習が必要(後編)


 

■ 外へ出るにも練習が必要(後編)

 

前編で、私が中学1年生で不登校になった直接のきっかけは、中学校へ行くと極端にトイレ近くなり、
ひどい時は5分おきという状態にまでなってしまった事、そのために外出が出来なくなってしまった事をお話ししました。

そして、その克服のために、まず車での外出の練習をしていった事をお話ししました。

■車に続き、電車移動の練習

 

車での移動ができるようになったところで、同じように父親と共に電車に乗る練習もしていきました。

電車は車と違って自由がきかないのでハードルが高かったのです。

私の住んでいる地域は都市部より駅間が長めで、トイレの事を心配しながら電車に乗ることは、非常に苦痛でした。

車両には必ず1両トイレのある車両があったので、電車に乗るときは必ずその車両に乗りました。
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■電車ならではプレッシャー

 

車と違いは、電車の場合は多くの人が乗っており、同じ年頃の子が多くいるとストレスを感じていました。当時の私は同世代が苦手だったのです。

また、1つしかないトイレに誰かが入ってしまったらその間は使えなくなってしまい、更に緊張してしまうので極力トイレの方は見ないようにしていました。

そのためお金は余分にかかりますが極力、鈍行ではなく特急を使っていました。特急ならば1両ずつトイレがついているので精神的にだいぶ楽でした。

ただ、特急の場合、本数が少ないので逃したら次は1時間後という、別のプレッシャーはありました。

そんなこんなで、なるべく負担を和らげる方法を見つけながら、始めは1駅、2駅からだんだんと距離を伸ばしていき、30分、1時間と遠くまで行けるようになりました。

大宮まで行けたときは、駅前のSofmapでパソコンやパーツなどを見ていたことを覚えています。

こうして一人でも電車である程度遠出ができる準備ができていったのです。

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■ご家族の方へ

 

今回の「外へ出るにも練習が必要」の前編でもお話しましたが、引きこもりの子供が引きこもりを脱するには、
お父さんやお母さんのほんの少しの理解があれば、それを克服する速度(時間)は、劇的に変わります。

 

本年1月30日に行った第5回アリスの広場講演会で、講師として出席して下さった宮内さんも、同様のご経験をされており、
宮内さんの場合は、お父さん、お母さんの理解とそして何より、お兄さんの支えがあったからこそ、
3年間という引きこもりの状態を克服して、公務員として立派に社会復帰ができたのです。

 

引きこもりの子供を抱えているご家族からすると、「一体どう子供を理解すればいいのか」等の悩みは尽きないと思います。

 

私は常々ご家族の方には、
「現状を受け入れて、お父さんやお母さんが望む方向に子供を向けうようとするではなく、
先ずは今を脱することを優先し、その次のステップで修学なり就労なりを考えればいいのです。」
とお伝えしています。

 

つまり、先ずは引きこもりを脱する切っ掛けをご家族が作ってあげることが重要なのです。

 

では具体的には、どのようなことを行えばいいのかは、様々でございますが、私の場合は、「フリースペース」の存在を父親が教えてくれたことでした。

 

ですから、引きこもりを脱する切っ掛けは、いろいろ存在すると思いますので、
それを押し付けでなく、常に引きこもっている子供に情報提供していくことが重要と思います。

 

子供は、親から与えられた情報を取捨選択して、自ら興味のあるものに傾いていきます。

それまでは多少なりとも時間が絶対に必要です。

ご家族の方の焦るお気持ちも分かりますが、引きこもっている子供の孤独感や焦燥感はそれ以上に大きいのです。
是非そのことをご家族の方は理解して、引きこもっているお子さんを受け入れて頂きたいのです。

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引きこもり革命塾佐藤塾長本人が、全ての相談に対して、

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